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バイエルンのメディア業界

ミュンヘンは出版業界の本拠地として、ニューヨークに追いつこうとしている。バイエルンには300の出版元があり、ドイツの年間出版点数の4分の1を出版している。アウグスブルクのバイエルン歴史センターも貢献していて、年間100点を超える書籍を出版している。

　バイエルンでは、毎日270紙もの新聞（別刊紙を含む）が発行されている。これには伝統がある。16世紀にドイツ最古の新聞である「週刊普通郵便新聞」（Wochentlich-Ordinari-Post-Zeitung）が刊行されたのは、アウグスブルクであった。第二次世界大戦後、バイエルンでの出版物は、アメリカ占領軍の認可を必要とした。早くも1945年冬に認可を取得した最初の新聞は、「南ドイツ新聞」 （Sueddeutsche Zeitung）であった。

　映画業界、メディア業界の本拠地としても、バイエルンはドイツのトップを占める。「Das Boot」をはじめとするアカデミー賞受賞の劇映画は、バイエルンの製作によるもので、ミュンヘンとホーフでの国際映画祭は、映画プロダクション業界の看板的な存在である。ミュンヘンのウンターフェーリング地区には、MTV、ｔｍ３、プロジーベン、ディズニー・チャンネルなどのテレビ局の本拠がある。2つのテレビ番組と5つのラジオ番組を擁するバイエルン放送局は、ドイツ最大の放送機構である。