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バイエルンの庶民文化

古くからのバイエルンの村落の特徴は、家々の外壁に描かれた「リュフテルマーラライ」と呼ばれる壁画である。その起源は、バロック期のイタリアや南ドイツの館などの正面壁に描かれたフレスコ画であった。

 バイエルンの地方色の豊かさは、様々な建築様式にも示されている。例えば、オーバーバイエルンには、タマネギ坊主のような尖塔をもつ教会が多い。他方、フランケン地方では、ハーフティンバー様式の家屋や急傾斜の屋根をもつ煉瓦建築が支配的である。

 手工芸には、各地の特徴が表われている。例えば、木彫細工はオーバーアマガウ。ヴァイオリン製作は伝統的にミッテンヴァルト。さらに1945年以降は、エアランゲン近くのブーベンロイトが中心である。ガラス工芸と陶芸は現在も、バイリシャーヴァルト、オーバープファルツ、オーバーフランケンが代表的である。木板やガラス板に描かれる奉納画は、アルトエッティング、トゥンテンハウゼン、フィアツェーンハイリゲンなど、古くからの巡礼の霊場で製作されている。